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第7回 新千歳空港国際アニメーション映画祭の、アニメーションコンペティション短編部門ノミネート作品を公開しました。
今年度は91の国と地域から2,174作品(国・地域数は過去最多)の応募があり、VR・GIFアニメ・モーションコミックのほか、本年より新たに対象としたインスタレーション作品を含む、過去最多100作品がノミネートしました。
短編部門セレクション: https://site2020.airport-anifes.jp/competition/nominate/
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世界を覗く「窓」となり得る、今を切り取ったアニメーションが出揃った
(ノミネート総評 フェスティバルディレクター 土居伸彰)
アニメーションコンペティション短編部門は、鑑賞環境・制作環境の変化によって多様化するアニメーション表現を可能な限り拾い上げることを使命としています。今年は新たにインスタレーションを対象とすることで、アート分野で活躍する才能にも参加してもらうことができるようになりました。昨年より対象としたVRやGIF、モーションコミックスといった今まさに面白くなりつつある領域も、最新の達成が揃いました。
全体的な傾向として、混迷の世界情勢のなか、アニメーションならではのやり方で様々な社会的・政治的な問題にアプローチしようとした作品が目立ちます。外へと出ることが色々な意味で困難な今年、アニメーションが観客の想像力を刺激することで世界を覗く「窓」となりうることを証明できるセレクションになっていると思います。
過去最多のノミネート数となった日本コンペティションでは、人形アニメーションの大作が揃い、また、商業分野とインディペンデントの融合が例年以上に見られる、興味深いセレクションになっています。
短編アニメーションコンペティションを見渡せば、世界のアニメーションの諸相・今が分かる。胸を張ってそう言い切れるラインナップを、みなさまと共有できることを嬉しく思います。
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■ 一次選考委員
大島慶太郎 北海道情報大学 准教授
倉重 哲二 北海道教育大学 准教授
土居 伸彰 ㈱ニューディアー代表取締役(映画祭フェスティバルディレクター)
小野 朋子 映画祭チーフディレクター
■ プレビューメンバー
さとうゆか アニメーション作家
田中 大裕 映画/アニメーション研究者、tampen.jp編集長
中川 仁史 アニメーションディレクター
中村 匠吾 アニメーション作家
野村 崇明 批評家、『クライテリア』副編集長